心強いペットの存在

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子どもたちは、自然と動物に興味を持ち、好奇心をくすぐられたり、安心感を抱いたり、思わず笑顔になったりすることがあります。動物は子どもが好きな本や映画、テレビ番組にもよく登場するように、とても身近な存在です。そしてこれまで多くの研究で、ペットを飼うこと(特に犬との暮らし)は、年齢に関係なく健康的でストレスの少ない生活につながることが示されてきました。さらにそれは、自閉症の子どもやその家族により高い効果をもたらすこともわかっています。

ほじょ犬やセラピードッグに限らず、家庭で一緒に暮らすペットもまた、自閉症のお子さんを支え、心強い友だちとなってくれるでしょう。犬以外の動物でも構いません。ご家庭のライフスタイルに合わせたペットを選ぶことが大切です。

 

  • ペットは無償の愛と友情をくれる存在です。そして、時には誰もが必要とする癒しを与えてくれます。人を批判したり、質問を投げかけたり、答えを求めたりすることはなく、そばに寄り添い耳を傾けてくれます。ふわふわで、思わず抱きしめたくなるような愛らしさも持っているかもしれません。

 

  • ペットはお子さんに運動を促したり、新しい役割を担う機会を与えてくれます。名前をつける、ごはんをあげる、水をボウルに入れる、散歩に連れて行く、遊ぶ、ブラッシングをするなど、年齢や能力に合わせたお世話を手伝ってもらいましょう。どのような関わりでも、子どもの自信を育みます。ペットに頼られる存在になることで、子どもたちは喜びや成長を感じられるでしょう。

 

  • ペットは会話の入り口を作ってくれます。「あなたの犬の名前は?」「なでてもいい?」「わたしのハムスターは足が速いから、ダッシュって名前なんだ。」といったやりとりから、子ども同士でも大人とのやりとりでも、自然に会話のキャッチボールを始めることができるでしょう。

 

  • 「犬がしっぽを足の間に入れているのはどんな意味かな?」「どうして猫はゴロゴロいってるんだろう?」といった質問は、子どもたちが他の生き物の気持ちや必要なことを考えるヒントになります。動物にやさしく、思いやりをもって接することを学ぶことで、子どもたちは共感する力を育むことができるでしょう。動物とのふれあいを通して得た自信は、人を信頼したり、自分の気持ちを安心して伝えたりする力にもつながります。

 

  • ペットは魚から犬まで種類はさまざまですが、子どもに合った生き物を選ぶことが何より大切です。たとえば、静かな環境を好む子に鳴き声が大きい動物は向いていません。また、家庭でペットを飼えなくても、動物から学ぶ方法はたくさんあります。学校で飼っている動物とふれあったり、近所の動物を観察したり、本で学んだり、ぬいぐるみで遊んだり、さまざまな方法で動物との学びを深めることができます。